(財)高知県総合保健協会
管理栄養士 久武 啓子
健康づくりは食事から

年末年始編

「お疲れじゃないですか?あなたの胃」



 年末はクリスマスに忘年会、新年を迎えたらご挨拶まわりに新年会!と、飲み過ぎ、食べ過ぎで、あなたの大切な胃をいじめていませんか?

 私たちは口に運んだ食べ物を細かく噛み砕き、細かくなった食べ物を飲み込みます。 こうして食べ物は食道を通って胃に運ばれます。 胃は1分間に3〜5回、2〜20秒位激しく収縮を繰り返します(これをぜんどう運動といいます)。 胃に運ばれた食べ物はこのぜんどう運動で強酸性の胃液と混ぜ合わされ、 含まれている栄養素を身体に吸収しやすい様にさらに細かく(分解)していきます。

 食べ物が胃を通過してしまうまでに、個人差はありますが、固形物で4〜6時間、液体で1〜5分かかるといわれています。

 という事は、1回食事をすると胃が空っぽになるには4〜6時間かかるという事です。

 年末年始の時期、胃を働かせ過ぎていませんか。 胃も身体も同じです。侵い過ぎ、働かせ過ぎは機能が低下し、「むかつく」「胃が痛い」などの症状が現れます。 以下の点に注意し、胃にやさしい生活に戻しましょう。

@1日3回の規則正しい食生活に戻しましょう。
 また、食事の量が増えている可能性が大です。
 腹八分目!次の食事が待ち遠しくなる位に量を少し減らしましょう。
 間食厳禁です。

Aお酒が多くなってしまったならば、飲酒の機会を減らし、普投のペースに戻しましょう。
 ただし、週に1〜2回は飲まない日をつくりましょう。

B消化のよい料理や、消化を助ける料理を取り入れましょう。




No.58 目次
表紙
ズームアップ・気になる数値解説『肥満の知識』
フォローアップ『肥満』
職場レポート52『ひまわり乳業株式会社』
健康づくり施設訪問吉川村『天然色劇場・桜つづみ公園』
保健協会だより「年に一度は健康チェックを」
健康づくりは食事から 年末年始編
胃にやさしいメニュー